続伸、FOMCは利上げ停止を検討=NY原油概況
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=70.90(+1.23 +1.77%)
ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.23~1.25ドル高。その他の限月は0.02~1.25ドル高。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が0.25%の小幅な利上げを決定したほか、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利上げ停止を検討したことを明らかにするなど、金融システム不安を背景にこれまでのタカ派的な構えがやや後退したことが原油相場を押し上げた。ただ、FOMC声明では追加利上げが示唆されており、利上げ局面はまだ続く見通し。
米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫の積み増しが続き、2021年5月以来の高水準を更新したことは重しだが、製品在庫が取り崩されたことは支援要因。製品輸出が日量701万2000バレルと堅調だったなかで、原油と製品の輸出量の合計は日量1194万4000バレルと過去最高水準を更新した。
時間外取引で5月限は68.89ドルまで弱含んだが売りは続かず、通常取引開始を控えてプラス転換した。通常取引が始まると一時71.31ドルまで上昇。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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