NYカットでのドル円のオプションの期日到来は133円に観測=NY為替
きょうのドル円はNY時間に入って急落しており、132円台前半での推移となっている。一旦135円台まで買い戻される場面が見られたものの、その後は戻り売りを強め急落。
前日は米当局が積極的な対応を打ち出したこともあり、金融システム全体への波及は限定的との楽観論が広まった。しかし、市場の不安が完全に払しょくされたわけではない中、今度は経営難に陥っているスイスのクレディスイスへの懸念が重石になっている。
同行の筆頭株主であるサウジ国立銀行のクダイリー会長が「追加の流動性支援の要請があってもこれ以上は支援を行うことは絶対にない」とインタビュイーで述べたことが不安感を引き越している。クレディスイスのCDSは深刻な懸念を示す水準に到達。他の欧州銀株にも売りが広まり、金融システムへの懸念が再燃しており、リスク回避の雰囲気が広がっている。
日本時間21時半に1月の米小売売上高と米生産者物価指数(PPI)が発表となったが、FRBの利上げペース縮小観測を裏付ける内容となったことも、ドル円の下げを加速させている。
このあと日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は133円に観測。
15日(水)
133.00 (15.9億ドル)
17日(金)
133.00 (13.1億ドル)
USD/JPY 132.51
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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