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米国債利回りの上げ一服でドル下落 ドル円は135円台に下落=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は戻り売りに押され、135円台に値を落とした。ドル先高観が根強い中で、前日のドル円は137円台に上昇する場面が見られていたが、きょうは米国債利回りが上げを一服させており、ドル円も戻り売りに押されている。依然として137円台前半に来ている200日線の下での推移が継続。

 ただ、この日発表された2月調査分のISM非製造業景気指数がFRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となったことから、ドル高の反応が見られ、ドル円も136円台に下げ渋っている。新規受注が前回の大幅上昇の反動で低下が見込まれていたが、予想外に上昇。雇用も上昇し50を上回る水準が続いている。

 市場では来週金曜日の米雇用統計を確認したい雰囲気が強まっている。前回は51.7万人の大幅増となった非農業部門雇用者数(NFP)の予想は現段階で、20万人増が見込まれている。一部からは予想を下回る内容になり、前回分も下方修正されるのではとの慎重な見方が出ている。その場合はドル安の反応が出る可能性があるが、予想以上に芳しくないデータであればドルの輝きが失われ、急速に下落するリスクも留意されるとしている。

 ユーロドルは1.0640ドル近辺まで買い戻されている。ただ、依然としてユーロドルは上値の重い展開で、21日線の下での推移が続いている。一方、前日のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)の速報値を受けて、タカ派なECBへの期待は高まっている。市場では、7月までにECBの中銀預金金利が現在の2.50%から4.00%まで上昇する可能性が指摘されている。3月と5月にそれぞれ0.50%ポイントずつ、更に6月と7月にも0.25%ポイントの利上げを行う可能性があるという。

 市場の金利上昇プロファイルに対するリスクはバランスが取れており、市場は今回のECBの利上げサイクルのターミナルレート(最終到達点)を4.00%より僅かに下回る水準で織り込んでいるとも付け加えた。今回の見通しは、経済活動がより弾力的になり、基調インフレがより粘着的になるとの仮定を基に算出したとしている。なお、短期金融市場では現在、3.90%までの上昇を織り込んでいる。

 ポンドドルも買い戻しの流れが見られ1.20ドル台半ばまで回復。前日は1.19ドル台前半まで下落し、200日線に顔合わせしていたが、その水準は維持されている。本日1.20ドル台半ばに来ている21日線に顔合わせしている状況。

 ECBのタカ派姿勢とは裏腹に、英中銀はここに来て慎重姿勢を滲ませている。今週伝わっていたベイリー総裁の発言からもそれがうかがえるほか、英中銀は前日に企業の財務責任者を対象としたパネル調査を公表していたが、企業は賃金引き上げペースを緩めるとの見通しが示され、より慎重な金融政策に好意的であることが示された。

 短期金融市場では現在、今月を含めて年内に0.25%ずつあと3回の利上げを織り込んでいるが、その見通しは行き過ぎとの声も出ている。今月の0.25%ポイントの利上げは実施されると思われるが、その後は不透明だという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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