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リスク回避のドル買い 米利上げ期待が引き続き市場心理圧迫=NY為替概況

今日の為替 

 きょうもドルは買い戻しの動きが続いており、ドル円も一時135円台に上昇する場面が見られた。FRBの利上げへの期待が引き続き市場心理を圧迫しており、米株式市場が大幅安となるなど、リスク回避のドル買いがドル円を下支えしている。

 先週発表された米インフレ指標や小売売上高を受けて、市場は予想以上のFRBの利上げや高金利長期化への懸念を強めている。市場からは「今週のデータも市場にとって厄介な問題を明確にする可能性がある」との指摘も出ている。明日はFOMC議事録が公表される。

 短期金融市場では、FRBがターミナルレート(最終到達点)を5.25-5.50%まで引き上げるとの見通しを織り込んでいる。従来は5.00-5.25%だった。また、一時期高まっていた年内利下げ期待も、可能性こそ残しているものの、見方を大きく後退させている状況。

 ドル円は135円台での上値抵抗感はまだあるものの、フィボナッチ水準の136.65円や200日線が控える137円ちょうど付近を試しに行くか注目の展開が続いている。

 ユーロドルの上値は重く1.06ドル台半ばでの推移。目先は先週に付けた1.06ドル台前半が意識されるが、いまのところは底堅さも見せている。ECBのタカ派姿勢がユーロを下支えしているものと見られる。

 この日は2月調査のユーロ圏PMIが発表されていたが、それはECBを警戒させる可能性が高いとの指摘も出ている。結果は製造業は判断基準の50を下回り、予想も下回っていたが、サービス業は予想を上回り力強さを見せていた。ECBはサービス業のコアインフレに注目していることから、ECBのタカ派姿勢は変わらないとも見られているようだ。

 今回の数字は昨年後半と比較して需要改善が示唆され、インフレ緩和と景気後退回避に対する楽観的な見方が戻っていることが寄与している。サービス業の賃金コストも高止まりしており、ECBはタカ派モードを維持しそうだという。

ユーロ圏製造業PMI(速報値)(2月)18:00
結果 48.5
予想 49.2 前回 48.8

ユーロ圏非製造業PMI(速報値)(2月)18:00
結果 53.0
予想 51.0 前回 50.8

 ポンドドルは買いが優勢となっており、1.21ドル台を回復。この日発表の2月調査分の英PMIが予想外の強さを見せたことから、ポンド買いが膨らんでいる。

 英企業が予想外に7カ月ぶりのセンチメントの伸びを報告し、市場では来月の英中銀の0.25%ポイントの利上げを完全に織り込む動きが出ている。「きょうのPMIの結果は英経済にとって歓迎すべき鐘の音だ。このところ足踏みしていたポンドは明らかにこの結果を高く評価している」といった声も出ていた。

 ポンドドルは最近方向感に苦しんでおり、昨年12月以降、概ね1.20-1.24ドルでの上下動に終始しているが、EUとの離脱交渉が進展していることも、ポンドに有利に働いているとの指摘も出ている。

 きょうのポンドは対ユーロでも上昇し、ユーロポンドはこの1カ月で最大の下落幅となっている。しかし、このポンド高が続くかどうかには懐疑的な見方も出ている。英住宅市場と破産に関するデータから、この先の英経済は困難が予想されるとの指摘も出ているようだ。

英製造業PMI(2月)18:30
結果 49.2
予想 47.4 前回 47.0

英非製造業PMI(2月)18:30
結果 53.3
予想 49.2 前回 48.7

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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