リスク選好のドル売りが強まる ドル円は131円台に伸び悩み=NY為替
きょうの為替市場は先週末の流れを引き継いでドル売りが優勢となる中、NY時間に入ってドル円も伸び悩む動きが見られている。市場ではリスク選好の雰囲気が広がっており、ロンドン時間には円安がドル円をサポートしていたが、NY時間に入るとそれ以上にドル売りが強まっている格好。
先週金曜日の予想外に弱いISM非製造業景気指数は、予想よりも弱い賃金の伸びを示した米雇用統計と相まって、市場に株高とドル安をもたらしている。市場からは、年内はインフレが鈍化傾向を示し続け、それに伴ってFRBの利上げサイクル終了が徐々に可視化され、今年は2021年から昨年の9月末まで続いたドル高トレンドが終了するとの見方も出ているようだ。
ドル安と同時に円安も見られ、ドル円の下値はサポートされているものの、21日線の下での推移が続いており、昨年10月以来の下げトレンドを継続している。今年は日銀が本格的に緩和解除に動くとの見方も多い中、リスク選好の雰囲気が広がっていても、ドル円の意識は下向きのようだ。目先は130円を本格的にブレイクしてくるか注目される。
USD/JPY 131.76 EUR/JPY 141.60
GBP/JPY 160.77 AUD/JPY 91.55
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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