年末相場、本格始動はまだの印象 ドル円133円台後半=ロンドン為替概況
年末相場、本格始動はまだの印象 ドル円133円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、年末相場で方向感に欠ける展開。この日は英株式市場が連休明けで堅調に再開している。ただ、前日の米ナスダック指数の下落もあって独仏株式市場はやや売りに押されている。米株先物は反発の動きも、値幅は限定的。この日は主要な英欧経済統計発表や金融当局者の講演イベント予定はみられていない。豪ドルが堅調に推移しており、中国の経済再開の動きが好感されているもよう。ただ、ドル円、ユーロドル、ポンドドルなど主要通貨ペアは方向性に乏しい振幅となっている。米債利回りはやや低下しているが、ドル指数は前日比小幅高水準での揉み合いが続いている。ドル円は134円を挟んだ振幅。ユーロドルは1.06台前半から半ばでの取引。ポンドドルは1.20台前半から後半へと上昇。ユーロポンドは売りに押されているが、目立った材料は出ていない。このあとのNY市場では11月米中古住宅販売成約指数が発表される予定。
ドル円は133円台後半での取引。東京市場では買いが優勢で、133円台前半から昼過ぎには134.40近辺まで買われた。その後は上値が重くなっている。ロンドン序盤は134円台乗せでは売りが入り、足元では133.70台まで下押しされた。米10年債利回りが3.82%台へと小幅低下しており、ドル円の上値を抑えた面もあったようだ。一方、クロス円は各通貨まちまちで、円相場自体の方向性は希薄だった。
ユーロドルは1.06台前半での取引。東京市場でのじり高のあと、ロンドン朝方には1.0655近辺まで高値を伸ばした。その後は売りに押されて1.0630近辺に軟化。先週来の同水準での振幅が続いている。ユーロ円は142.94近辺を高値にその後は上値重く推移。足元では142.30台へと軟化している。ただ、東京市場での上昇を消すには至っていない。対ポンドではユーロ売りが優勢になっている。
ポンドドルは1.20台後半での取引。1.20付近で下げ止まると買いが優勢になっている。ロンドン序盤に1.20台前半から半ばで振幅したあと、再び買われて1.2060台に高値を伸ばしてきている。ポンド円は161円台での揉み合いが続くなかで161.50台へと水準を上げてきている。ユーロポンドは軟調。0.88台半ばから0.8810台へと下落している。全般にポンド買いが優勢も特段の新規材料はでていない。ロンドン勢の本格参加で年末フローなどが持ち込まれているようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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