ダウ平均は3日続伸 午後のFOMC待ちの雰囲気=米国株前半
NY株式14日(NY時間11:29)
ダウ平均 34351.04(+242.40 +0.71%)
ナスダック 11335.25(+78.44 +0.70%)
CME日経平均先物 28065(大証終比:-15 -0.05%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続伸。ただ、午後のFOMCの結果待ちの雰囲気が強い。FRBは0.50%ポイントに幅を縮小して利上げを行うと見られており、前日の米消費者物価指数(CPI)の結果もそれを裏付けている。
ただ市場からは、FRBは最近の市場の金融情勢の緩和期待に対して一石を投じる可能性があるとの見方も出ている。今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、少なくとも来年の利下げを織り込むことはなく、市場の想定よりもターミナルレート(最終到達点)の見通しが高くなる可能性もあるという。
市場は前日の米CPIを受けて、ターミナルレート(最終到達点)の見通しを若干引き下げている。基本的には5.00%を挟んでの織り込みとなっており、4.75-5.00%か5.00-5.25%が予想の中心ではあるが、4.75-5.00%が若干優勢となっている。
パウエル議長も会見で、引き締めスタンスの長期化など、これまでのタカ派姿勢を堅持するとの見方も少なくなく、その場合はドルの買戻しを助長する可能性もあるという。その場合、米株式市場はネガティブな反応も警戒される。
一方、インフレがピークに達した可能性を示唆するシグナルが出れば、それはFRBが来年に利上げを停止するか、利下げに切り替える可能性に一歩近づいたことを意味し、株式市場はポジティブに反応するとの見方も出ている。
デルタ航空<DAL>が上昇。取引開始前にガイダンスを公表し、予想を上回る見通しを示した。前日は中堅の航空キャリアがネガティブなガイダンスを公表していたことから、本日のデルタ航空の見通しに安心感が出ているようだ。
テスラ<TSLA>が軟調な展開を続けている。きょうはアナリストによる目標株価引き下げが伝わっていた。同社の一部車種の販売に対するインセンティブ引き上げと価格引き下げ、納車までの待ち時間が短くなったこと、マクロ指標の軟化などを反映させたとしている。
デルタ航空<DAL> 34.48(+1.10 +3.28%)
アップル<AAPL> 146.07(+0.60 +0.41%)
マイクロソフト<MSFT> 261.61(+4.69 +1.82%)
アマゾン<AMZN> 93.11(+0.62 +0.67%)
アルファベットC<GOOG> 96.87(+1.02 +1.06%)
テスラ<TSLA> 156.93(-4.02 -2.50%)
メタ・プラットフォームズ<META> 123.47(+3.32 +2.76%)
AMD<AMD> 71.36(-0.29 -0.40%)
エヌビディア<NVDA> 180.40(-0.33 -0.18%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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