本日の英雇用統計は利上げ催促も見方変わらず 投票は分断との見方根強い=NY為替
きょうのNY為替市場は朝方発表の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル売りが強まり、ポンドドルは一時1.24ドル台半ばまで上げ幅を拡大した。米CPIを受けて市場にリスク選好の雰囲気も広がっており、景気に敏感なポンドのフォローとなっているようだ。
きょうは英雇用統計が発表になっていたが、8-10月の週平均賃金(除賞与)の上昇率は前年比6.1%と予想を上回っていた。これは英中銀に利上げを催促する可能性があるという。英労働市場全体は冷え込む兆しも見せているが、賃金上昇によるインフレ圧力は高まり続けている状況ではある。
賃金上昇の強さと前日の予想を上回る10月の月次GDPを受けて、木曜日の英中銀金融政策委員会(MPC)で0.75%ポイントの利上げを主張する委員がいる可能性もあるという。ただ市場では、なお0.50%ポイントの利上げが有力視されており見方は変わっていない。しかし、委員の投票は複数に分断されるとの見方も根強いようだ。
GBP/USD 1.2370 GBP/JPY 167.24 EUR/GBP 0.8593
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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