アジア株 香港株は3カ月ぶり高値、不動産支援策期待に中国感染減少を好感 15日に中国中央経済工作会議開催
アジア株 香港株は3カ月ぶり高値、不動産支援策期待に中国感染減少を好感 15日に中国中央経済工作会議開催
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 19780.33(+330.10 +1.70%)
中国上海総合指数 3200.02(+2.67 +0.08%)
台湾加権指数 14701.90(+148.86 +1.02%)
韓国総合株価指数 2383.08(+12.00 +0.51%)
豪ASX200指数 7211.60(+36.05 +0.50%)
インドSENSEX30種 62520.94(-49.74 -0.08%)
アジア株は総じて上昇。
香港株は大幅続伸、約3カ月ぶり高値をつけている。中国のコロナ感染減少が好感されているほか、景気支援策期待が高まっている。
中国8日の新規感染者は1万6000人台となり、約1カ月ぶりに2万人を下回った。先月末に過去最多(3万8000人台)を更新して以降、減少し続けている。中国に続き香港、マカオでも段階的にコロナ規制が緩和されており、経済活動再開への期待感が一段と高まっている。
また、来週15日に中国中央経済工作会議が開かれ、来年のGDP目標などについて協議するもようで、当局がさらなるコロナ規制の緩和と景気支援策を打ち出すのではないかとの期待感が広まっている。一部で、中国政府は2023年度の成長率目標を強気の「5.0%前後」に設定する見通しと報じている。
同会議で不動産支援策を打ち出す可能性があるとの報道を受け、不動産開発会社の龍湖集団、華潤置地、碧桂園控股、中国海外発展、新世界発展、恒隆地産、CG SERVICESがそれぞれ大幅高となっている。そのほか、アリババやバイドゥ、美団、JDドットコムなどハイテク関連も総じて上昇している。
上海株は前営業日比変わらず。きのうの貿易統計に続き今日発表されたCPI、PPIも弱い内容だったことから中国の景気減速が懸念されている。また、ここ最近コロナ新規感染者は減少傾向にあるが、コロナ規制緩和に伴い、旧正月にかけ感染者が再び急増するのではないかとの不安が広がっている。今回の旧正月休みは2023年1月21日から29日までとなる。

執筆者 : MINKABU PRESS
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