株安でリスク回避のドル買いが強まる=NY為替後半

為替 

 NY時間の終盤に入って為替市場はリスク回避のドル買いが強まっており、ドル円は一時137円台を回復する場面が見られた。ロンドン時間にはドル売りが優勢となり、ドル円も瞬間的に135円台に下落する場面が見られていた。ただ、NY時間に入って、米株が大幅に続落していることもあり、為替市場ではリスク回避のドル買いが強まっている。

 先週の米雇用統計のほか、今週に入って発表になっているISM非製造業景気指数などの米経済指標で、予想を上回る内容が相次ぎ、それがFRBの利上げが予想以上に長期化するのではとの警戒感に繋がっている模様。

 好調な米経済指標の発表が想定以上に長く続き、底堅い米経済の状態が長く示されるほど、米国が来年に景気後退に直面するのか、FRBがどの段階で利下げに転じるのかを判断しにくくなるという。過去数週間、明確な下落基調にあったドルは今後数週間で安定する可能性があるとの指摘も出ている。

 ユーロドルは1.04ドル台に伸び悩んでいる。次回のECB理事会で再び利上げ実施が見込まれているが、きょうはECB理事のヘロドトゥ・キプロス中銀総裁の発言が伝わり、「金利は現在、金融政策が緩和的でもなく制限的でもない中立の水準に非常に近い」と述べていた。「われわれは中立の範囲に非常に近いところにいるが、あともう1回ないしは2回の利上げがあると思う」とも語った。同総裁は理事会メンバーの中でもハト派として知られる。

 ECBは今年最後の理事会を来週に控えている。市場では0.50%ポイントの利上げが有力視されており、そうなれば、中銀預金金利は2.00%に上昇する。短期金融市場では、来年の上半期までに、中銀預金金利が現行の1.50%から3.00%程度まで上昇して、利上げサイクルは一旦停止されるとの見方で織り込んでいる。

 ポンドドルは1.21ドル台まで下落。本日の200日線は1.2140ドル付近に来ているが、その水準を下回ってきている状況。

 この日は英小売業協会(BRC)から11月の既存店売上高が発表され、前年比4.1%増と、今年1月以来の最高となり、前月の1.2%からも伸びが加速した。市場からは、今回のBRC調査は11月の英小売売上高が引き続き回復していることを示すとの指摘も出ている。しかし、エネルギー料金に対する政府支援が早々に打ち切られ、実質所得が大きな打撃を受けるであろう来年初頭には、再び減少する可能性があるという。

 また、11月の英建設業PMIは予想を下回る内容となった。前回は商業建築の急増に牽引され、5カ月ぶりの高水準に上昇していたが、その反動が出たようだ。

 明日はカナダ中銀の政策委員会の結果が発表される。市場では利上げは確実視されているものの、利上げ幅は0.50%ポイントと0.25%ポイントで完全に見方が二分している状況。

 ただ市場は、カナダ中銀は政策金利を現行の3.75%から4.25%まで引き上げて、今回の利上げサイクルを一旦停止すると見ている。今回が0.25%ポイントであれば、追加利上げの可能性を示唆するであろう。一方、0.50%ポイントであっても、マクレム総裁は利上げサイクル終了を示唆することはないとも見られているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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