リフトが決算受け大幅安 予想下回る売上高見通しを示す=米国株個別
配車サービスのリフト<LYFT>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、EBITDAは予想を上回った。厳しい経済情勢に備えたコスト削減策が奏功していることが示された。
しかし、市場はガイダンスを嫌気し、第4四半期の売上高は予想を下回る見通しを示している。IT企業が経済環境の悪化に直面し、投資家の収益性への関心が高まる中、景気後退への懸念はIT業界のほぼ隅々にまで浸透し、採用凍結や人員削減、その他の経費抑制策に拍車をかけている。同社も先週、今年2回目のレイオフとして従業員の13%、約700人を削減すると発表。同社も採用活動の減速、レンタカー事業の切り離しなど、コスト削減のための取り組みをさらに加速させている。
一方、ライダー1人当たり単価は13.7%増加し、過去最高の51.88ドルとなった。予想も上回っている。主に通常より運賃の高い長時間乗車に牽引された。
今回の決算を受けてアナリストの目標株価引き下げも相次いだ。「今回の決算はライバルのウーバー<UBER>に市場シェアを奪われていることを裏付けるように見え、第4四半期以降の見通しにも疑問を投げかける」との指摘も聞かれた。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益:-1.08ドル(予想:-1.08ドル)
・売上高:10.5億ドル(予想:10.6億ドル)
・EBITDA(調整後):6620万ドル(予想:6300万ドル)
・EBITDAマージン:6.3%(予想:5.9%)
・アクティブライダーズ:2031万人(予想:2110万人)
・アクティブライダー当たり単価:51.88ドル(予想:49.94ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:11.45~11.65億ドル(予想:11.6億ドル)
・EBITDA(調整後):0.8~1億ドル(予想:0.92億ドル)
(NY時間09:48)
リフト<LYFT> 11.40(-2.74 -19.38%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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