ユーロドルは再びパリティ割れ ドイツもユーロ圏もこの冬は不況から脱出できない=NY為替
きょうのNY為替市場は米消費者物価指数(CPI)の発表を受けてドルの買い戻しが強まり、ユーロドルは再びパリティ(1.00ドル)を割り込む動きが出ている。米CPI発表前は1.02ドルをうかがう動きが見られていた。米CPIを受けてその水準を突破すれば、リバウンド相場に入るとの期待も膨らんでいたが、一気に後退している。
市場からは、ドイツもユーロ圏もこの冬は不況から脱出できないとの見方が出ている。この日は9月調査のドイツZEW景況感指数が発表になり、マイナス61.9と10年ぶりの低水準に落ち込み、現状判断もマイナス60.5となっていた。ドイツがすでにリセッション(景気後退)に突入している可能性を示唆する内容で、ユーロ圏でも同様だという。
ロシアのガスプロムが9月初めに、ノルドストリーム1によるガス供給を無期限で停止すると発表したこともあり、この見方はさらに強まったとしている。むしろ、大きな不確定要素は、避けられない景気後退の深刻さと持続性だという。
EUR/USD 1.0000 EUR/JPY 144.29 EUR/GBP 0.8675
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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