ピンタレストが決算受け大幅高 月間アクティブユーザーが予想上回る＝米国株個別

　デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト＜PINS＞が大幅高。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益が予想を下回った一方、売上高は予想範囲内に留まった。

　ただ、株価は買いが強まり大幅高となっている。月間アクティブユーザーが予想を上回ったことがポジティブ・サプライズとなった模様。また、投資会社のエリオットが筆頭株主として出資を確認したことも材料視している。

　６月期末時点での月間アクティブユーザー数は４億３３００万人で、前四半期とほぼ同じだが、前年比では５％減少。それでも、この数字はアナリストの予測を上回った。同サイトは、パンデミックの初期に人々が家に留まったためユーザーを獲得したが、その成長を維持するのに苦労している。

　エリオットは声明で、「ピンタレストは大きな成長の可能性を秘めた戦略性の高いビジネスがあり、価値創造の機会に対する確信から、われわれは同社の最大の投資家となった」と述べた。

　アナリストからは、「新ＣＥＯと物言う株主による監視、克服可能な障害物、割安な評価によって、リスクとリターンは上向きに偏っている」との評価も聞かれた。一方、「ファンダメンタルズはまだ少し不安定で、多くの成すべきことが待っている」とも指摘した。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.11ドル（予想：0.14ドル）
・売上高：6.66億ドル（予想：6.65億ドル）
・月間アクティブユーザー：4.33億人（予想：4.29億人）
　　北米：9200万人（予想：8680万人）
・EBITDA（調整後）：0.92億ドル（予想：1.28億ドル）

（７－９月・第３四半期見通し）
・売上高：1桁台半ばの伸び

（NY時間09:58）
ピンタレスト＜PINS＞　23.06（+3.07　+15.38%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美