ラスベガスサンズが決算受け上昇 シンガポールのマリナ・ベイ・サンズの回復が寄与=米国株個別
カジノのラスベガスサンズ<LVS>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損失の赤字は予想以上だったものの、売上高は予想を上回った。
同社のゴールドスタインCEOは声明で「旅行および観光の回復に自信を持っている。パンデミック関連の旅行制限が引き続き移動を制限し、現在の業績を妨げている一方で、移動が可能性の顧客からの弊社サービスに対する需要は引き続き堅調だ」と述べた。
アナリストからも前向きなコメントが出ている。シンガポールのマリナ・ベイ・サンズの回復が業績アップの主因であり、マカオの損失が予想よりも少なかったことにも言及。
4月からのシンガポールの旅行規制の解除は織り込み済みだったが、それでも第2四半期のマリナ・ベイ・サンズのEBITDAの回復は予想以上だった。一方、マカオの不動産EBITDAの損失が予想より少なかったことも心強いと述べている。
引き続き、中国本土を重要な顧客グループと見ているが、まだ戻る段階にはない。しかし、マレーシアやインドネシアなど他の重要地域にはまだ十分な潜在的需要が存在するとしている。引き続き、同社を「グローバル・トップ・ピック」に位置づけ、目標株価を従来の56ドルから58ドルに引き上げた。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.34ドル(予想:-0.27ドル)
・売上高:10.5億ドル(予想:9.71億ドル)
・不動産EBITDA(調整後):2.09億ドル(予想:1.77億ドル)
(NY時間11:16)
ラスベガス・サンズ<LVS> 38.61(+1.53 +4.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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