ドル買いが優勢、今週のドル安の流れに週末調整 ドル円は147円台後半へ=ロンドン為替概況
ドル買いが優勢、今週のドル安の流れに週末調整 ドル円は147円台後半へ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢になっている。先週末の弱い米雇用統計がドル売りを強めたあと、今週に入っても目立った反発の動きはみられていない。むしろ、複数の米金融当局者から9月利下げを示唆する発言がみられており、根強いドル売り圧力がみられた。しかし、きょうは週末を控え、来週12日には米CPIが発表されることから、やや調整の動きが入っているようだ。ドル円は147円台後半へと上昇。ユーロドルは1.16台前半へと軟化している。ユーロ円192円付近、ポンド円198円台後半などへと上昇しており、円安の面もみられている。東京朝方の日銀主な意見で利上げを急がない姿勢が示されたことや、自民党内に石破おろしの圧力が引き続き強いことなどが円売りを誘っている面も指摘される。また、ポンド相場は底堅く推移。対ドルでは1.34台前半から半ばで売買が交錯、対円で買われているほか、対ユーロでも堅調。昨日の英MPC後のポンド買いの流れが継続している。
ドル円は147円台後半での取引。東京朝方の146.72近辺を安値に東京午後には147円台半ばへと買われた。ロンドン時間に入ってからも買いが継続し、高値を147.80台に伸ばしてきている。週末を控えてドル買い圧力が広がっているほか、日銀早期利上げ観測の後退やいわゆる石破おろしの動きへの警戒などが円安につながっているようだ。
ユーロドルは1.16台前半での取引。東京朝方の1.1679近辺を高値に、ロンドン市場では1.1629近辺までじり安の動きとなっている。ユーロ円は東京朝方の171.37近辺を安値に、ロンドン市場では高値を172円付近に伸ばしている。対ポンドではユーロは軟調。本日は欧州関連の材料は見当たらない。ドル高や円安・ポンド高などの影響で動いている状況。
ポンドドルは1.34台前半での取引。この日は1.3424から1.3453までの狭いレンジで揉み合っている。ドル高の動きが広がるなかで、ポンドは底堅く推移している。ポンド円は東京朝方の197.39近辺を安値に、ロンドン市場では198.80付近へと伸ばしてきている。ユーロポンドは0.8682近辺を高値に0.8654近辺へと下押しされている。全般的にポンド買いが優勢。前日の英MPC後のポンド買いの流れが踏襲されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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