市場が英利上げ期待を縮小すれば、ポンドは下落へ=NY為替
ポンドドルはNY時間に入って一時1.23ドル台に上昇する場面が見られたものの、そこから先には慎重で、1.22ドル台での推移が続ている。先週のFOMC以降、ポンドドルはリバウンド相場の展開を見せているが、ここに来て上値が重くなっており、ここ数日は1.22ドル台を中心とした上下動に終始している。本日の21日線は1.23ドル台後半に来ているが、その水準を積極的に試そうという気配まではまだない。
一部からは、市場は英中銀の利上げ予想を縮小せざるを得なくなり、それに伴ってポンドは弱含むとの見方も出ている。英経済の悪化を示す証拠からすると、市場が織り込んでいる利上げ期待は積極的過ぎるという。8月の利上げは0.25%ポイントに留まり、そこで利上げサイクルは終了し、金利のピークは1.50%と予想。これに対し、市場は依然として3%超のピークで織り込んでいる。その場合、ポンドドルは2023年第4四半期までに1.15ドルまで下落する可能性もあるという。
GBP/USD 1.2277 GBP/JPY 165.88 EUR/GBP 0.8589
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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