来週は米大手銀が決算発表 前年の反動もあり大幅な減益が見込まれる=米国株個別
米株式市場は来週の米大手銀を皮切りに1-3月期の決算発表シーズンに入る。その米大手銀だが、前年の第1四半期が例外的に取引やトレーディングが好調だったうえ、貸し倒れに備えて引き当てていた資金の戻し入れもあって、好調な決算となっていた。今年はその反動が想定され、収益は大幅に減少すると予想されている。市場予想によると、米大手銀6行の最終利益は前年比約35%の減益が見込まれている。2月下旬からのウクライナ危機で投資銀行部門の収益も停滞が予想されているようだ。
一部からは、今年の第1四半期は大手銀にとって厳しいものになり、営業収益は投資銀行部門で36%、トレーディング部門で18%の減収が予想され、最大の逆風になる可能性もあるという。
一方、昨年が特殊な第1四半期であったことかから、単純に比較するのも難しく、市場は、金利上昇の恩恵を受けた銀行の純利息収入に、より焦点を当てる可能性もあるという。
銀行の幹部は、ウクライナ危機が続き、FRBがインフレ抑制のために利上げを続ける場合、米経済が成長を続けることができるかどうかについての見解を求められる可能性があるという。そのほか、ガソリンや食料価格が上昇した後、低所得の借り手が返済を行うことができるかどうかについても問われるかもしれないとの指摘も出ていた。
13日(水)
JPモルガン
14日(木)
ウェルズ・ファーゴ
モルガン・スタンレー
ゴールドマン
シティグループ
(NY時間14:41)
JPモルガン<JPM> 133.36(+2.27 +1.73%)
シティグループ<C> 51.04(+1.01 +2.01%)
バンカメ<BAC> 39.73(+0.34 +0.85%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 48.58(+0.84 +1.75%)
ゴールドマン<GS> 321.78(+7.63 +2.43%)
モルガン・スタンレー<MS> 84.22(+1.09 +1.31%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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