インタラクティブ・ブローカーズが上昇 今年度の金利収入に期待も=米国株個別
ネット証券のインタラクティブ・ブローカーズ<IBKR>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想の範囲内だったものの、営業収益が予想を上回った。決算発表後は時間外で軟調な動きも見られていたが、次第に買いが優勢となっている。
投資判断を引き上げたアナリストもいた。3月以降、FRBの利上げが確実視される中でも、実質的なマイナス金利がレバレッジ取引の需要を喚起すし、それらに関連した金利収入が2022年度の税引き前利益を押し上げるとしている。現在の税引き前利益の予想は0.4%増がコンセンサスとなっているが、同社はそれを上回る好位置にあるという。
また、仮想通貨のサービス拡大や、海外の顧客および投資顧問へのアクセス拡大の可能性は、顧客口座数が56%増の168万に急増した後でも、より多くの新規顧客を引き寄せる可能性があるとも指摘した。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.83ドル(予想:0.83ドル)
・営業収益:6.83億ドル(予想:6.70億ドル)
・口座数:168万口座(予想:170万口座)
・貸借取引貸付金:546億ドル(予想:507.4億ドル)
(NY時間10:03)
インタラクティブ・ブローカーズ<IBKR> 72.60(+0.67 +0.93%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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