英中銀の年内の利上げは政策の誤りになるとの指摘も=NY為替
ポンド円はきょうで7日続伸しており、157円台まで上げ幅を拡大している。157円台は2016年以来。円安の動きが優勢となっていることや、ポンド自体も買いを強めており、ポンド円には二重の追い風が吹いている状況。インフレ懸念を背景に短期金融市場では英中銀の年内利上げを織り込みつつあり、ポンドの翌日物スワップは12月の利上げ開始を織り込んでいる状況。早期の利上げ期待がポンドを押し上げている。
ただ、前日はテンレイロ委員がエネルギーや半導体価格上昇など伴う一時的なインフレ上昇への対応として利上げを行うのは、自滅的行為になると語っていた。
これについて一部からは、テンレイロ委員の見方は金融政策委員会(MPC)の過半数で共有されている可能性が高く、年内の利上げは政策の誤りになるという。
パニック的な利上げは逆効果になり、英中銀は22年2月から利上げを開始し、25年にかけて緩やかなものの強力な利上げへの道筋を提供することになるという。この間に英中銀は政策金利を1.5%に引き上げ、量的緩和(QE)縮小も実現してくる可能性があるとしている。
GBP/JPY 157.01 USD/JPY 114.24 GBP/USD 1.3744
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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