英中銀が資産購入ペース縮小示唆でも、引き締めシグナルと見るべきではないとの指摘も=NY為替
ポンドドルはNY時間に入って下げ渋っているものの、きょうは戻り売りが優勢となり1.3840ドル近辺まで下落する場面がみられた。本日の21日線が1.3845ドル付近に来ており、その水準まで下落したものの、いまのところ水準は維持されている。
今週は6日に英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されている。ワクチン展開の迅速化で英経済は回復期待が高まっており、英企業の景況感指標も強い内容が相次いでいる。今月は金融政策報告書(MPR)も公表されるが、市場では見通しを上方修正するとの見方が有力視されている模様。
資産購入ペース縮小を打ち出すのではとの期待も同時に出ているが、それについては見方が分かれている。ただ、資産購入ペース縮小を示唆したとしても、広範な政策引き締めのシグナルと見なすべきではないという。購入ペース縮小はあくまで、社債200億ポンドと合わせた計8950億ポンドの資産購入枠内で緩和状態を年末まで継続させるためだという。英中銀は2023年までは出口戦略に動かないとみているようだ。
GBP/USD 1.3893 GBP/JPY 151.81 EUR/GBP 0.8653
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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