ユーロドルは戻り売りを強める 100日線を割り込む展開=NY為替
きょうの為替市場はドル買い戻しが強まる中でユーロドルは戻り売りを強めている。堅持していた1.21ドルの水準をブレイクし、ストップを巻き込んで1.20ドル台前半まで下げ幅を拡大している。100日線が1.20ドル台半ばに来ているが、きょうの下げでその水準を下回っており、来週以降の5月相場の動きが注目される。
この日は第1四半期のユーロ圏GDP速報値と4月の消費者物価指数(HICP)が発表になっていた。GDPは2四半期連続のマイナス成長となり、テクニカル的なリセッション入りを示した。HICPはエネルギー価格の上昇で総合指数は高めの数字が出たものの、コア指数は依然として1%を下回っており、インフレの芽は出ていない。GDPはドイツの都市封鎖延長の影響が響いたようだ。
いずれも想定範囲内でもあったことから、ユーロの反応は限定的だった。
EUR/USD 1.2033 EUR/JPY 131.53 EUR/GBP 0.8699
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。