ドル高円安の流れ強まる、ドル円直近高値越える、クロス円もしっかり=ロンドン為替概況

ドル高円安の流れ強まる、ドル円直近高値越える、クロス円もしっかり=ロンドン為替概況

　４日のロンドン市場でドル円は一時１０７円３６銭まで上昇。３日につけた直近高値を更新し、７月２３日以来の高値圏での推移となった。東京市場から堅調地合いとなったドル円だが、欧州勢の本格参加前は前日高値を超える動きにはやや慎重な姿勢が見られた。欧州勢が本格参加してくると、ドル買いの動きに勢いが付き、１０７円３０銭超えまで上昇。日経平均が終値ベースで６２８円安、上海総合、香港ハンセンがともに２％以上の下げとなるなど、アジア主要株価指数が軒並みの大幅安を記録する中で、リスク警戒でのドル買いが強まった面も。１０７円３０銭台まで上昇した後は、高値追いの動きが落ち着いたが、押し目は限定的なものにとどまっており、高値圏での推移が続いた。

　ドル全面高の流れが強まる中で、ユーロドルは前日のNY午前、今日の東京朝、東京午後と何度も下値を支えた１．２０４３前後の安値を割り込み、１．２０２０台までユーロ安ドル高が進行した。その後いったん調整も１．２０５０手前がすでに重くなっている。

　東京午後にユーロドルの下げなどに１２９円割れを付けたユーロ円は、ドル円の上昇に支えられて１２９円３０銭台まで上昇。ロンドン市場では１２９円００銭台がしっかり。

　ポンドドルはロンドン朝まで比較的しっかりの動き。ユーロポンドなどでのポンド買いの動きもポンドドルを支え、東京午前の１．３９２０前後からロンドン朝に１．３９６８前後まで上値を伸ばした。その後はドル全面高の勢いに押され東京午前の安値を割り込んで１．３９１６まで下落。ポンド円はポンドドルの上昇とドル円の上昇にともに支えられる形で東京午前の１４９円００銭台からロンドン朝に１４９円７５銭前後まで。ポンドドルの下げにいったんは１４９円３１銭前後まで調整が入ったが、その後再び１４９円７０銭台を付けるなど、しっかりの展開となっている。

MINKABU PRESS 山岡和雅