ラックスペースが大幅安 営業レバレッジ縮小への不安=米国株個別
マルチクラウドなどのソフトウエア開発のラックスペース・テクノロジーが大幅安。10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。しかし、同時に公表した通期見通しで1株利益の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている。同社は長期的な成長機会への投資を継続しており、そのコストが利益を圧迫。
ただ、アナリストは、「営業レバレッジ(変動費に対する固定費の割合)が縮小していることへの投資家の不安は理解できる。しかし、これは市場開拓やサービス拡大、顧客がクラウドに傾倒するなどの短期的な問題の結果だ」と指摘した。
同アナリストは、同社は今後数年間でマルチクラウドへの移行を活用できる立場にあるとし、「買い」の判断と26ドルの目標株価を据え置いている。
同社のマレッティア新CFOは「営業レバレッジの最適化と2021年以降のフリーキャッシュフロー(FCF)の成長促進に焦点を合わせている」と述べていた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.26ドル(予想:0.23ドル)
・売上高:7.16億ドル(予想:7.05億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):0.95~1.05ドル(予想:1.11ドル)
・売上高:29~31億ドル(予想:29.4億ドル)
(NY時間10:44)
ラックスペース 22.16(-2.80 -11.22%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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