ポンド、対ユーロでは上昇続く ワクチン接種のスピードの違いも指摘される＝ＮＹ為替

　きょうのＮＹ市場は明日からの３連休を控えてリスク回避の雰囲気が強まる中、為替市場はドル買いが優勢となっている。そのような中、ポンドドルは１．３５ドル台まで下げ幅を広げている。ただ、対ユーロでは上昇しており、ユーロポンドは１１月の安値水準まで下落している。

　対ユーロでの上昇について一部からは、英国でのワクチン接種がユーロ圏を上回っているほか、イタリア政治が非常に不安定になっていることが背景にある可能性に言及している。

　英国の経済見通しは全面的に弱気であるものの、ポンドは地元の予防接種の勢いから利益を得るのに好位置にあるという。ジョンソン首相はきょう、英国では３２０万人以上がワクチンを接種しており、８０歳以上の老人の４５％がワクチンを接種したと発表した。

GBP/USD　1.3591　GBP/JPY　141.11　EUR/GBP　0.8890

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美