ポンドドルは上値期待を高める展開 合意への期待感を高める＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の終盤に入ってポンドドルは上げが一服しているものの、１．３４ドル台前半と本日高値圏での推移が続いている。市場では英・ＥＵの貿易交渉の合意への期待感が高まっており、ポンドをサポートしている。

　タイムズの記者がツイッターで、双方がトンネルと呼ぶ集中交渉期間に入ったと伝えていた。アイルランドのマーチン首相は週末にも合意する可能性があるとメディアで述べていたが、市場も合意への期待を高めている模様。

　一方、市場からは必要最低限の協定で合意した場合はポンドの上昇余地は限定的になるとの見方あるほか、英政治の不確実性や英借入の海外依存、そして、マイナス金利導入の見通しを背景に２０２１年のポンドは軟調との予想も出ている。一部からはスコットランド独立のリスクも指摘されているようだ。

　ただ、きょうの上げでポンドドルは上値を拒んでいた１．３４ドルの水準を突破しており、テクニカル的には上値期待を高める展開が見られている。

GBP/USD　1.3426　GBP/JPY　140.17　EUR/GBP　0.8974

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美