AMCが決算不調も大幅高 十分な現金の確保を強調=米国株個別
世界最大の映画館チェーンを手掛けるAMCエンターテインメントが前日引け後に7-9月期決算を発表しており、1株損失が予想以上の赤字となったほか、売上高も予想を下回った。パンデミックにより観客動員数が650万人に留まり、前年比93%減となった。
パンデミックによる困難な状況下で映画館や劇場は何とか営業再開に漕ぎ着けたものの、観客を呼び込む新作のリリースが延期されていることや、館内でも社会的距離のルール遵守のためにチケット販売を制限する必要があった。
ただ、株価は大幅高。同社の経営陣は、しばらく回復が見込めない中で、経営を維持するだけの現金確保に注力している。それについて「観客数が現在の低レベルに留まると仮定しても、2021年初頭までは経営を維持するだけの十分な現金を確保している」と述べた。また、同社のアロンCEOは、出資や来年夏までの流動性強化にむけて、12以上の金融機関や投資家と協議していることを明らかにしている。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-5.70ドル(予想:-4.96ドル)
・売上高:1.19億ドル(予想:1.28億ドル)
・観客動員数:650万人(前年比-93%)
・EBITDA(調整後):-3.34億ドル(予想:+3.07億ドル)
(NY時間09:41)
AMC 2.42(+0.27 +12.62%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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