ポンドはロンドン時間の下げ取り戻す ただ、利下げへの不安も燻る=NY為替
きょうのNY市場はリスク選好の雰囲気が強まる中、為替市場はドル売りが優勢となっており、ポンドドルは買い戻しが膨らんでいる。ロンドンからNY時間にかけて売りが優勢となり、一時1.2480ドル近辺まで下落する場面もみられた。
本日の21日線は1.2485ドル付近に来ており、一時顔合わせしている。米株式市場の動きを眺めながら買い戻しが膨らみ、ロンドン時間の下げを取り戻す展開。
ただ、ポンドへの弱気な見方は根強い。きょうは5月の月次GDPが公表されていたが、前月比でプラス1.8%と前回の急落からは回復を見せたものの予想は大きく下回った。市場ではこれを受けて、英中銀がゼロ金利への利下げを実施するのではとの見方も出ている。市場がゼロ金利を織り込むようになれば、ポンドドルは1.20ドルを目指すとの指摘も聞かれる。
英GDPは事実上、パンデミック前の75%に縮小しており、EU離脱を前にした貿易摩擦も警戒される中で、先行きの成長の道筋が見出しにくいとの声も出ていた。
英GDP(5月)15:00
結果 1.8%
予想 5.5% 前回 -20.3%(-20.4%から修正)(前月比)
結果 -19.1%
予想 -17.5% 前回 -10.8%(-10.4%から修正)(3ヵ月比)
GBP/USD 1.2548 GBP/JPY 134.53 EUR/GBP 0.9088
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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