【これからの見通し】この後の海外市場では目立ったイベント予定なし、NYでは債券市場休場
【これからの見通し】この後の海外市場では目立ったイベント予定なし、NYでは債券市場休場
この後の海外市場では、米欧経済統計などの目立ったイベントは予定されていない。ベテランズデー祝日のため米債券市場は休場となる。そのようななかで週明けの東京市場では淡々と円安の流れが続いている。ドル円は152円台後半から153円台後半へ、ユーロ円は163円台半ばから164円台後半まで買われている。ほぼ一本調子の値動きとなっている。新たな円安材料に反応するような局面はみられていない。
先週の米大統領選や米FOMCなどの注目イベントを通過したあと、週末の米ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を大きく上回るなど堅調な米経済状況が示された。さらに、本日の報道でカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が「好調な経済と生産性の伸びを受け、これまで予想されていたよりも利下げ幅を縮小する可能性がある」としたことが強い米経済を印象付けた。これらが、週明けの市場のムードにつながっているようだ。
現時点では、トランプ政権に向けた不透明感は封印された形となっている。中国の全人代では想定内の対策にとどまり、香港株などに売り圧力が掛かっているが、米株先物・時間外取引は堅調に推移している。全体相場に対するネガティブな動きは軽微にとどまっているようだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、トルコ雇用統計(9月)、トルコ鉱工業生産(9月)、ノルウェー消費者物価指数(10月)、メキシコ鉱工業生産指数(9月)など。主要国の経済統計発表は見当たらない。発言イベント関連でも特記すべきような予定は組まれていない。
特段の新規材料に欠けるなかで、ムード先行の円売りの継続性には心もとない面もありそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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