アジア株は下げ幅拡大 新型コロナ懸念に香港国家安全法を警戒した売りも、あすにも法案成立へ
アジア株は下げ幅拡大 新型コロナ懸念に香港国家安全法を警戒した売りも、あすにも法案成立へ
東京時間14:07現在
香港ハンセン指数 24220.09(-329.90 -1.34%)
中国上海総合指数 2958.46(-21.09 -0.71%)
台湾加権指数 11514.05(-146.62 -1.26%)
韓国総合株価指数 2095.95(-38.70 -1.81%)
豪ASX200指数 5791.10(-112.98 -1.91%)
インドSENSEX30種 34742.34(-428.93 -1.22%)
アジア株は下げ幅を拡大。新型コロナウイルス感染拡大懸念に加え、中国による香港国家安全法制導入も警戒されているもよう。
中国で28日、全国人民代表大会の常務委員会が開催された。最終日である30日に「香港版国家安全法」が可決・成立し、7月1日に施行される見通しとなっている。
28日、世界で新型コロナウイルス感染者が1000万人を突破した。米国だけで253万人に上る。
米の一部州で感染拡大に歯止めがかかっていない。テキサス州の陽性率は27日、過去最高の14.31%になった。感染拡大を受け、カリフォルニア州の一部地域でバーなどの営業を即時停止する命令が下された。テキサス州では、川下りをするレジャースポーツ・ラフティングが禁止され、フロリダ州マイアミでは7月4日の独立記念日の3連休に一部ビーチが閉鎖されることになった。各州で経済活動再開にブレーキがかかっており、米景気回復の遅れが懸念されている。
ブラジルやチリ、ペルーなど南米でも急増してるほか、このところ、南アフリカでの感染拡大も目立つ。南アでは先週末、1日としては過去最多となる7210人の新規感染者が確認された。同国での感染者数は累計13万8000人。南ア保健省は、最大都市であるヨハネスブルグがあるハウテン州で今後、感染者が最大規模に増加するとの見通しを発表した。
豪州株は1.91%安。ビクトリア州は29日、新型コロナウイルス新規感染者75人を確認したと発表した。4月11日以降で最多となる。同州は感染拡大を受け、規制措置の再導入を検討していることを明らかにした。先週初めには緊急事態宣言を4週間延長すると発表したが感染が拡大しており、同国でも「第2波」が懸念されている。
インド株は1.22%安。アクシス銀行が4.6%安と下落率トップ、格付け会社S&Pによる投資判断「ジャンク級」引き下げが嫌気されている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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