アジア株 韓国株は1.5%高 地政学リスク後退、北朝鮮が軍事行動計画を保留
アジア株 韓国株は1.5%高 地政学リスク後退、北朝鮮が軍事行動計画を保留
東京時間11:16現在
香港ハンセン指数 24888.75(-18.59 -0.07%)
中国上海総合指数 2975.10(+4.48 +0.15%)
台湾加権指数 11666.67(+54.31 +0.47%)
韓国総合株価指数 2164.02(+32.78 +1.54%)
豪ASX200指数 5942.50(-11.91 -0.20%)
アジア株はまちまち。前日の米株高を好感して買い優勢で始まっているものの、特に目立った新規材料もなく方向感に欠ける展開となっている。
米国での感染拡大を受け、テレワークや巣篭りが長引くとの思惑からハイテク関連に買いが集まり、23日の米株式市場ではナスダック指数が史上最高値を更新して取引を終えた。
また、NY市が経済活動再開「第2段階」に移行したことを受け、経済回復期待が高まっているほか、ムニューシン米財務長官が「米経済は年内にリセッションを脱する可能性もある」「新たな景気刺激策について議論している」と述べたことも、安心感につながっているもよう。
ただ、新型コロナウイルス感染拡大への懸念は高まるいっぽう。感染者は世界で910万人超。ブラジルで110万人、インドで44万人、ペルーとチリは25万人。スペインとポルトガルは感染者が再び増加していることを受け、規制を再び強化した。豪州では23日、新型コロナ感染による死者が約1カ月ぶりに確認された。食肉処理場で集団感染が確認されたドイツ西部のギュータースロー郡と隣接するヴァーレンドルフ郡では今月30日までロックダウンが再導入されることになった。食肉処理場の集団感染者数は1500人に上る。
米国立アレルギー感染症研究所所長は「新型コロナウイルスが夏までに沈静化することはなさそうだ」と述べている。
韓国株は1.54%高、約2週間ぶり高値をつけている。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が韓国に対する軍事行動計画の保留を指示したとの国営朝鮮中央通信報道を受け、地政学リスクが後退している。
ハイテク関連が総じて上昇。サムスン電子は3.9%高、SKハイニックスは3.2%高、LG電子は2.0%高、LGディスプレイは1.3%高。ナスダック最高値に加え、韓国の中国向け半導体輸出が持ち直していることも材料視されているもよう。韓国6月1日~20日までの輸出総額は前年比で7.5%減となったものの、前回の20.3%減からマイナス幅が大きく縮小した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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