まもなくFOMC議事録 無難に通過か=NY為替
NY時間の午後に入ってもドル円の買いは続いており、111.25円付近と本日高値圏での推移が続いている。本日の安値から100ポイント超上昇。ウイルス感染は依然として拡大が続いているものの、新規感染者数は減少傾向も見せている。中国当局の発表データに懐疑的な見方はあるものの、警戒感の一服に繋がっている模様。しかし、収束の気配まではまだ確認できていないといったところ。
このような中、市場では、中国の景気対策への期待感が高まっており、一部には明日、中国人民銀行が利下げを発表するのではとの見方も出ている。楽観的な向きからは、第1四半期の成長は最悪が予想されるものの、中国政府の景気刺激策次第では、第2四半期にはV字回復も期待できるといった楽観的な声も出ているようだ。
このあと日本時間4時に1月開催分のFOMC議事録が発表される。ウイルス感染の影響には触れているものと思われるが、先日のパウエルFRB議長の議会証言から逸脱した内容はなく、市場に大きなインパクトを与えることにはならない可能性もありそうだ。米中貿易協議もひとまず第1段階で合意し、今年に入ってからの米経済指標も好調な内容が多い。FRBは様子見姿勢を強調しており、その見方を裏付ける内容になるものと思われ、今回は無難な通過も予想される。
USD/JPY 111.28 EUR/USD 1.0793
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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