ポンド高に調整、米雇用統計や英討論番組を控えて=ロンドン為替概況
ポンド高に調整、米雇用統計や英討論番組を控えて=ロンドン為替概況
6日のロンドン市場は、ポンドが反落するなど調整の動き。米雇用統計発表を控えて各市場まちまちの動き。欧州株や米株先物は堅調に推移しているが、為替市場ではドル円やクロス円が総じて下押しされている。ポンドドルが1.31台後半から前半へと急反落したことが、ユーロ売りにも波及、ドル円の下押しにもつながった格好。ドル円は108.50台、ユーロ円は120.50割れへ、ポンド円は142.50割れへと下落。ユーロドルも一時1.11台割れと小反落。ポンドの上昇一服には、きょうロンドン夜に英BBCでジョンソン首相とコービン党首の討論番組が放送されることも影響しているようだ。
ドル円は108円台半ばでの取引。ロンドン早朝には108.76近辺まで上昇する場面があった。中国が米国産の大豆および豚肉の輸入関税を撤廃する可能性との一部報道に反応した。しかし、その後はじり安の動きとなっている。ポンドが反落しており、ポンド円やユーロ円も軟調。ドル円は108.57レベルに本日安値を広げている。米雇用統計待ちとなるなかで、欧州株や米株先物は小高いものの、米債利回りはやや低下している。
ユーロドルは1.11近辺での取引。東京市場では1.1105-10レベルで膠着していたが、ロンドン市場では軟調に推移している。ポンドドルの反落につれてユーロドルも1.11台割れとなり、本日安値を1.1093レベルに広げている。ユーロ円は120.70台から120.40台へと下落している。この日発表された10月独鉱工業生産は予想以上に落ち込んだが、発表時にはユーロは反応薄だった。
ポンドドルは1.31台前半での取引。東京市場では1.3160近辺に高止まりしていたが、ロンドン勢は売りで参入した。1.3150レベルを下回ると安値を1.3112レベルまで広げた。ポンド円は143円ちょうど近辺から142.40近辺まで下押しされている。前日までの急ピッチの上昇に、米雇用統計を控えて調整が入る格好。また、ロンドン夜には英BBCでジョンソン英首相とコービン労働党・党首が討論番組で対決する予定。これも調整を促したようだ。
MINKABU PRESS 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。