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米中協議再開へ~売り方、狼狽中

達人の予想 

日経平均は、25日線突破。50日線も突破

香港における「逃亡犯条例改正案」完全撤回を受け、(中国製造業PMI改善もあり)内外株式市場ともとりあえずの反発。
アルゼンチンリスクも、当局の資本規制を受け、格付け機関のフィッチが「デフォルト」を解除。
チャイナリスク、アルゼンチンリスクの両方が後退したことがこの背景にあります。
本日前場の早い段階で、さらに米中協議再開が10月予定というテロップが流れたことで、香港沈静化を前提に中国がようやく交渉に向かう環境になると言う期待も、日経平均上昇を加速させたようです。
終値では、日経平均が436円高の21,085円。
さて、9-11月相場は、政策発動が鍵を握っており、結局高いという、当レポートが従来述べてきたシナリオは現実のものとなるでしょうか。(一般的には、ほとんど悲観的な論調が多かったわけですが)
前場前半では、グローベックス市場の米国株先物はさほど高いということではありませんでしたが、後半から東京市場の上昇が止まらなくなり、21,000円台回復という動きの中で、にわかに300ドル近い気配切り上げとなっていきました。東京大引け時点では267ドル高の気配。上海市場は400日連騰で、節目の3,000ポイント乗せ。

物色は混迷の度合いを深める

しかし一方では、引き続き、東証REIT指数やOLC<4661>が高値更新をしているわけですから、どうも相場の物色は景気敏感へと一気に傾斜したとは言えません。
日経平均プラスの寄与度では、半導体大手を中心にシクリカルがランキング上位を占めていたものの、やはり第一三共<4568>、資生堂<4911>、エーザイ<4523>といったディフェンシブ大手も食い込んでいるので、何とも言えません。
本日の日経新聞朝刊「スクランブル」では、材料のピークと相場についての考察が解説されていました。
5Gはピークだという認識です。これも十分考えておかなければなりませんが、こういうものは断続的に相場に現れるので、一時的に物色の対象から外れても、長期成長性が高いのであれば、また買われることになります。
たとえば、半導体セクターですが、従来のシリコンサイクルは終焉し、今後数年にわたりスーパーサイクルだという見方が多かったのはご記憶もあるでしょう。2015年から2017年までの大きな半導体セクターの波動がそれでした。その後、世界景気後退懸念で大きく株価は毀損したものの、結局今年盛り返してきたのは、半導体セクターからであり、高値トライをしているわけです。
なんでも材料というものは大事なのですが、しょせんそれが生きるも死ぬも、マーケットタイミング次第だということです。

今週・来週・再来週の相場想定~売り方が、SQまで相場を支えてくれるという皮肉

目先、米雇用統計で超短期的にどうなるかということは横に置き、その後の東京市場についてイメージをつくってみましょう。
ポイントは、当然「月間のアノマリー」である来週末のメジャーSQです。
ここで、注目されるのは裁定業者の動きです。裁定売り残1兆9300億円が、SQまでにどう処理されるのかが非常に注目されているはずです。

(SQを控えて、裁定売りをした業者たちはどうするのか?)
9月ですから配当ということも考慮しなければなりません。となると、ファンドであればそれなりに株を保有しているのでさほど問題ないかもしれませんが、純然たる裁定業者の場合は、借株してきた分をいったん返さなければならないことが多いでしょう(条件がどうなっているか、個々の業者で違うとは思いますが)。
そうなりますと、この裁定売り残をザラ場で解消するのが難しいので恐らくSQで一発ドンで、返すということになるはずです。つまりSQ値が飛ぶ可能性が高いということです。
今回の配当落ち分は、理論値では161円だといいます(日経平均の場合)。

(となると、市場はSQ前になにを考えるか?)
そして、市場はそうなるだろうという観測で、雇用統計の「みそぎ」が済めば、来週はSQ急伸に備えて先回りして買い優勢になっていく可能性が高いのではないか、と言うわけです。
売り方のこうした事情が、市場を支えるという皮肉な状況が来週の相場になるかもしれません。

(問題はSQ後~幻のSQになるか?)
問題は、SQが急伸したとすると、そこでいったん裁定業者のポジションが解消されるので、急反落となり、「幻のSQ値」になる、ということも十分考えられます。
ただ、その後、今度はもっと大きな上昇波動がやってきます。今回SQ前後の短期的な需給ではなく、10-11月というファンドの損益通算期限を控えた、大規模な需給変動が起きてくることになります。
従って、当レポートでは以前から、一番自然に考えれば、秋まで相場は高いというシナリオを想定していたわけです。一般的な市況コメントは悲観論が多かったので、正直心細かったのですが、どうやら期待通りの相場展開になってきたような気もします。

戦略方針

日経ダブルインバースETF<1357>から、日経レバレッジETF<1570>へドテン反対売買をしています

執筆者 松川行雄

執筆者 : 松川行雄|有限会社増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長 

大和証券外国株式部勤務の後、投資顧問業を開業。2013年2月ヘッドハンティングにより増田経済研究所に入社。現在同社発行の「日刊チャート新聞」編集長。株式セミナーに於ける投資理論は個人投資家に満足度100%の人気を博す。

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