FOMC後の利回り低下ムードが当初続くも、少し戻す =NY債券概況
FOMC後に大きく下げた米長期債利回り。ベンチマークとなる10年債利回りは19日に2.63%を付け、昨日のFOMC前には2.59%前後となっていたが、FOMC後に2.52%前後まで急落。今朝がたはその流れ画まで続く流れで一時2018年1月以来となる2.50%割れを示現する展開となった。しかし、そこで利回りの低下が一服し、2.54%前後まで戻して引けている。
昨日のFOMCでは、現状の景気判断、今後の経済成長見通しなどが引き下げられ、金利見通しも追加利上げ期待が相当に後退し、年内据え置き見通しが示された。さらに今後の追加緩和の可能性も意識されており、FOMCとの相関が強い2年債だけでなく、10年債の利回りにも大きな影響を与える格好で債券高(利回り低下)となった。
今日も状況は大きく変わっていないが、節目をいったん付けたことで一服感が出ていた。
米国債利回り(NY時間16:49)
2年債 2.408(+0.012)
10年債 2.539(+0.012)
30年債 2.967(-0.004)
期待インフレ率 1.959(+0.003)
※期待インフレ率は10年債で算出
各国10年債
ドイツ 0.041(-0.043)
英 国 1.064(-0.093)
カナダ 1.667(-0.001)
豪 州 1.879(-0.058)
日 本 -0.036(0.000)
minkabuPRESS編集部山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。