【本日の見通し】中東情勢をにらみながらの展開、ドル高がやや優勢か
【本日の見通し】中東情勢をにらみながらの展開、ドル高がやや優勢か
米国とイランの覚書署名を受けて、ホルムズ海峡の開放と和平協議の進展が期待されていたが、レバノンでのイスラエルとヒズボラの衝突を受けて両国ともに態度を硬化させており、警戒感が広がっている。週明けのNY原油先物市場は上昇でのスタートとなった。一方でスイスで両国による高官級協議が行われ、米側からバンス米副大統領やウィトコフ特使、イラン側からガリバフ国会議長、アラグチ外務大臣などが出席したと報じられている。双方の隔たりは大きいとみられるが、協議再開自体は前向きなニュースとなる。
イスラエルはヒズボラとの停戦合意後も戦闘が続いていることについて、停戦合意を順守する姿勢は維持するが、攻撃には断固として対応するとしており、レバノン問題を米国との協議の条件としているイラン側の態度は当面厳しいものになると見込まれている。
こうした状況の中、どこまで有事のドル買いが進むかがポイントとなる。ドル円は先週一時161.81円を付け、4月30日に付けたそれまでの年初来高値161.72円を更新。2024年7月の161.95円が意識される展開となった。同水準近くでの介入実施が警戒される中、ドル円は上値トライに慎重になっているものの、地合いは堅調。有事のドル買いによるドル全面高が見られるだけに、介入警戒感だけで上値を抑えることは難しいとみられており、ドル円は上方向の意識が強い状況が続きそう。1986年以来となる162円トライの可能性が十分にありそう。
ユーロドルは先週金曜日に1.1418ドルまで下げた後、1.14台後半に戻してきている。今朝は有事のドル買いが上値を抑えるも、ドル円同様に動きは限定的にとどまっている。1.1500ドル前後が重くなると、1.14台前半を再びトライする展開が見込まれる。
ユーロ円はドル主導の展開でやや不安定な動きが見込まれる。ドル円の堅調さが支えとなるものの、中東情勢を受けてリスク警戒の動きが広がると円買いとなる可能性があり、185円台半ばあたりが重くなりそう。
ポンドドルも上値が重くなっている。先週の英中銀(BOE)会合で利上げにやや慎重な姿勢が見られたこともあり、ユーロドル以上に売りが出やすい地合い。1.3250ドルあたりが重くなると、目先のポイントとなっている1.3150ドルへの下値トライの可能性がありそう。
ポンド円はユーロ円同様にドル主導でやや不安定な動きを見込んでいる。212.50円前後が目先のサポートとなっており、割り込むとストップロスを巻き込んだ売りが出そうな状況とみている。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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