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【通貨別まとめと見通し】ユーロ円:184円台の攻防を制し185円台へ浮上、反撃の狼煙を上げるか

為替 

【通貨別まとめと見通し】ユーロ円:184円台の攻防を制し185円台へ浮上、反撃の狼煙を上げるか
先週(5月4日〜5月11日)のまとめ
先週のユーロ円は、GW期間中の流動性低下に伴う乱高下を乗り越え、週後半にかけて着実な回復を見せた。前回記事で指摘した「186.30円のサポート」を割り込んだ後の局面であったが、182円台前半で大底を確認し、再び上昇トレンドへの復帰を伺う1週間となった。

荒い値動きと182円台での底打ち(5月4日〜6日)
週明けのユーロ円は184円台前半からスタートしたが、日本の祝日(ゴールデンウィーク)に伴う薄商いの中、断続的な円買い戻しが優勢となった。特に6日(水)には一時182.05円まで急落する場面が見られたが、この安値圏では強い押し目買いが入り、V字回復を見せた。前回の防衛線であった186円台からは一段水準を切り下げたものの、182円近辺が岩盤支持線として意識された。

184円近辺での足固めと小康状態(5月7日〜8日)
週中盤以降はボラティリティが落ち着き、183円台後半から184円台前半での「足固め」の展開となった。欧州中央銀行(ECB)当局者から早期利下げに対して慎重な発言が相次いだことでユーロが下支えされ、一方で日本当局による追加の介入警戒感から上値も重く、方向感を模索する動きが続いた。

185円台への再突入と週越え(5月11日)
週明け11日(月)に入ると、それまでの均衡が破られた。184円台後半のレジスタンスを明確に上抜けると、ショートカバー(売り方の買い戻し)を巻き込みながら上昇。一時185.13円まで値を伸ばし、前週末の終値から一段高い水準で引けた。これにより、直近の調整局面が終了し、再び186円〜188円を目指す準備が整った格好となった。

テクニカル分析
トレンド: 短期的には「下落後のリバウンド局面」から「上昇トレンドの再開」へ移行しつつある。日足レベルでは依然として右肩上がりが維持されており、5月6日の安値を起点とした上昇チャネルが形成されている。

レジスタンス1: 185.50(直近の戻り高値・心理的節目)
レジスタンス2: 186.30(前回記事の重要支持線・現在はレジスタンスに転換)
サポート1: 184.40(直近の持ち合いを上抜けたポイント)
サポート2: 182.00(先週のフラッシュ的安値・最重要支持線)

RSI (14時間足):
直近の11日の上昇により60〜65付近まで上昇している。強気圏に突入しているが、まだ「買われすぎ(70以上)」には至っておらず、さらなる上値を追う余力は十分にある。

MACD:
ゼロラインを下から上に突き抜けるゴールデンクロスが確定し、ヒストグラムもプラス圏で拡大している。上昇エネルギーが再び蓄積され、モメンタムが強まっていることを示唆している。

今後のポイント・見通し
今週は、「185.50の定着」と「186.30(かつての防衛線)への回帰」ができるかが最大の焦点となる。

【メインシナリオ】上昇チャネル継続と186円台への回帰
ユーロ圏の景気センチメント改善が続き、日銀の国債買い入れ減額などの具体策が期待外れに終わる場合、再び円売りが加速する。185.50を安定的に推移できれば、かつての主戦場であった186円〜187円台への復帰が濃厚となる。

想定レンジ: 184.50 - 187.00

根拠: 先週、182円台という深い押し目を作ったことで、需給が整理されたこと。テクニカル的な買いサインが揃っていること。

【対抗シナリオ】上値の重さと再調整
185円台後半で「介入への恐怖」や「実需の円買い」に阻まれた場合、再び184円近辺まで押し戻される可能性がある。ただし、183円台半ばまでで下げ止まれば、単なる押し目形成と捉えられるだろう。

想定レンジ: 183.00 - 185.50

根拠: 依然として日本当局による「円安牽制」がリスクとして燻っていること。欧州の利下げ開始が意識されすぎるとユーロの上値が限定的になること。

総評
先週のユーロ円は、激しい乱高下の中で「下値の硬さ」を182円台で再確認する結果となった。前回のレポートで重要視していた186.30円を大きく下回る場面もあったが、そこからの反発力の強さは、依然として相場の地合いが「円安」であることを物語っている。

今週中に185円台をキープし、かつての「防衛線」であった186円台を再び「サポート」として奪還できるか。市場は日銀の動向を注視しつつも、着実にユーロ高・円安の歩みを再開させようとしている。

今週の主な予定
ユーロ圏
05/12 18:00 ZEW景況感指数 (5月) 前回 -20.4
05/13 18:00 実質GDP(改定値) (2026年 第1四半期) 予想 0.1% 前回 0.1% (前期比)
05/13 18:00 実質GDP(改定値) (2026年 第1四半期) 予想 0.8% 前回 0.8% (前年比)
05/13 18:00 鉱工業生産指数 (3月) 予想 0.2% 前回 0.4% (前月比)
05/13 18:00 鉱工業生産指数 (3月) 予想 -1.5% 前回 -0.6% (前年比)

ドイツ
05/12 15:00 消費者物価指数(確報) (4月) 予想 0.6% 前回 0.6% (前月比)
05/12 15:00 消費者物価指数(確報) (4月) 予想 2.9% 前回 2.9% (前年比)
05/12 15:00 消費者物価指数(確報) (4月) 予想 0.5% 前回 0.5% (調和消費者物価指数(HICP)・前月比)
05/12 15:00 消費者物価指数(確報) (4月) 予想 2.9% 前回 2.9% (調和消費者物価指数(HICP)・前年比)
05/12 18:00 ZEW景況感指数 (5月) 前回 -17.2
05/13 15:00 卸売物価指数 (4月) 前回 2.7% (前月比)
05/13 15:00 卸売物価指数 (4月) 前回 4.1% (前年比)
05/13 未定 経常収支 (3月) 前回 220.0億ユーロ

フランス
05/13 14:30 雇用統計 (2026年 第1四半期) 前回 7.9% (失業率)
05/13 15:45 消費者物価指数(確報) (4月) 予想 1.0% 前回 1.0% (前月比)
05/13 15:45 消費者物価指数(確報) (4月) 予想 2.2% 前回 2.2% (前年比)

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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