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【通貨別まとめと見通し】ポンド円:210円台の急落を乗り越え、214円突破で強気トレンド再開へ

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【通貨別まとめと見通し】ポンド円:210円台の急落を乗り越え、214円突破で強気トレンド再開へ

先週(5月4日〜5月11日)のまとめ
先週のポンド円は、週半ばの急落とそこからの力強いV字回復が印象的な、極めてボラティリティの高い1週間となった。一時は介入を思わせる円急騰により大台を割り込んだものの、週末にかけて底堅さを発揮し、週明けには直近の戻り高値を更新する展開となっている。

GWの波乱と「フラッシュ・クラッシュ」的局面(5月4日〜6日)
週明け、213円近辺でスタートしたポンド円は、5日(火)にかけて212円台後半で堅調に推移していた。しかし、6日(水)の欧州時間入りに突如として急落が発生。一時、安値210.77円まで約300ピップス以上も売り込まれる場面が見られた。流動性の低い中での仕掛け的な売りや介入への警戒感が背景にあると見られるが、この安値圏では猛烈な買い戻しが入り、同日中には212円台まで値を戻した。

下値の切り上げとリバウンド(5月7日〜8日)
急落後の数日間は、212円台をサポートとした底固めの時間が続いた。イギリスの経済指標が堅調な推移を示す中、イングランド銀行(BoE)の利下げ開始時期が後ずれするとの見方がポンドを支えた。価格帯は212.50円から213.40円のレンジへと徐々に水準を切り上げ、調整局面の終わりを予感させる動きとなった。

214円台奪還と新局面(5月11日)
週明け11日(月)、ポンド円は再び騰勢を強めた。先週の戻り高値を明確に上抜けると、上昇チャネルに沿って一段高となり、一時214.13円まで上昇。急落前の水準を完全に回復しただけでなく、さらに上値を追う「強気」の姿勢を鮮明にして週を越えることとなった。

テクニカル分析
トレンド: 「上昇継続」。週半ばの急落はテクニカル的には「深い押し目」として機能しており、そこからのV字回復によって上昇のエネルギーが再燃している。214円台を定着させれば、次なる大台が視野に入る。

レジスタンス1: 214.23(5月6日の戻り高値・直近の壁)
レジスタンス2: 216.00(4月末の急落前高値・心理的節目)
サポート1: 212.80(直近の持ち合い上放れポイント・重要支持線)
サポート2: 210.70(先週の急落安値・岩盤支持線)

RSI (14時間足):
11日の上昇を受け、61.7付近まで上昇。強気圏に位置しているが、依然として70の過熱圏には達しておらず、トレンドに追随した買いが入りやすい状態にある。

MACD:
ゼロラインを上抜けて推移しており、ゴールデンクロスを維持。ヒストグラムもプラス圏での推移が続いており、短期的な上昇モメンタムの強さを裏付けている。

今後のポイント・見通し
今週は、「214.30の突破」と、その先の「216円台への回帰」が焦点となる。

【メインシナリオ】ポンド独歩高と円安の相乗効果
日英の金利差縮小が緩やかであるとの認識が広がる中、BoEのタカ派的な姿勢が意識されれば、ポンド円は215円を素通りして216円を目指す可能性が高い。先週の急落でショートポジション(売り)が整理されたことも、上値を軽くする要因となる。

想定レンジ: 213.00 - 216.50

根拠: V字回復による底打ち感の醸成。ポンド自体の地合いの強さに加え、ドル円の上昇に伴う「円安」の波が追い風となること。

【対抗シナリオ】介入警戒による上値の抑制
11日の上昇が急速であった反動で、再び日本当局による牽制や、円買い介入への警戒感が強まる場合、214円台後半で頭を押さえられる可能性がある。その場合、212円台後半までの押し目形成が予想される。

想定レンジ: 212.00 - 214.50

根拠: 215円を超える水準では実弾介入のショックが再来するリスク。短気的な利食い売りが先行しやすいこと。

総評
先週のポンド円は、210円台への一時的な急落という「恐怖」を乗り越えたことで、かえって相場の底堅さが証明される形となった。テクニカル的には非常に強い買いシグナルが出ており、ファンダメンタルズ面でもポンド買いの材料が揃っている。

今週、先週のヒゲ(214.23円)を実体で上抜けることができれば、さらなる真空地帯への突入が期待される。円買い戻しのリスクには引き続き警戒が必要だが、基本路線は「押し目買い」のスタンスが有効な局面と言えるだろう。

今週の主な予定
英国
05/12 08:01 BRC既存店売上高 (4月) 結果 -3.4% 予想 0.7% 前回 3.1% (BRC既存店売上高)
05/14 08:01 RICS住宅価格指数 (4月) 予想 -24.0% 前回 -23.0% (RICS住宅価格指数)
05/14 15:00 実質GDP(速報値) (2026年 第1四半期) 予想 0.5% 前回 0.1% (前期比)
05/14 15:00 実質GDP(速報値) (2026年 第1四半期) 予想 0.7% 前回 1.0% (前年比)
05/14 15:00 月次GDP (3月) 予想 -0.2% 前回 0.5% (前月比)
05/14 15:00 鉱工業生産指数 (3月) 予想 -0.2% 前回 0.5% (前月比)
05/14 15:00 鉱工業生産指数 (3月) 予想 0.2% 前回 -0.4% (前年比)
05/14 15:00 製造業生産高 (3月) 予想 -0.2% 前回 -0.1% (前月比)
05/14 15:00 製造業生産高 (3月) 予想 0.1% 前回 -0.5% (前年比)
05/14 15:00 貿易収支 (3月) 前回 -187.91億ポンド (商品貿易収支)
05/14 15:00 貿易収支 (3月) 前回 -7.2億ポンド (貿易収支)

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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