【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:200円台を固め、204円超えの歴史的高値圏へ
【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:200円台を固め、204円超えの歴史的高値圏へ
先週(4月13日〜4月20日)のまとめ
先週のスイスフラン円は、週初から力強い上昇基調を維持し、週末の円急騰(フラン急落)局面でも他ペアに比べて極めて限定的な調整に留まった。週明けには早々に高値を更新するなど、クロス円の中でも突出した強さを見せている。
1. 203円台への定着と緩やかな上昇(4月13日〜17日前半)
週初、201円台後半からスタートしたスイスフラン円は、スイス準備銀行(SNB)によるインフレ抑制姿勢と、底堅い経済指標を背景に買いが先行した。17日(金)14時台には203.658円まで上昇し、昨年来の高値圏を維持しながら越週を伺う展開となった。
2. 週末の急落とサポートの堅牢性(4月17日後半〜20日早朝)
17日(金)23時台、日本当局による為替介入への警戒感からクロス円全体が急落した際、スイスフラン円も連れ安となった。一時202.538円まで下落したが、下落幅はポンド円やユーロ円と比較して小さく、202円台中盤でのサポートが強力に機能した。20日(月)朝方には一時202.807円まで押す場面があったが、反転の足掛かりとなった。
3. 週明けの急反発と年初来高値更新(4月20日後半〜21日)
20日後半から買い戻しが加速。21日(火)の東京市場では、週末の介入警戒売りを完全に打ち消し、一時204.189円を記録。本レポート執筆時点(13時)でも204円近辺を維持しており、上昇トレンドが一段と加速している状況である。
テクニカル分析
最新データから導き出される主要なテクニカル水準は以下の通りである。
トレンド: 日足、時間足ともに「パーフェクトオーダー」を形成。非常に強力な上昇トレンドの渦中にある。
レジスタンス1: 204.19(4/21につけた年初来高値)
レジスタンス2: 205.00(次なる大きな心理的節目)
サポート1: 203.00(心理的節目・ロールリバーサルライン)
サポート2: 202.54(4/17の急落安値・目先の最終防衛線)
RSI (14時間足):
直近では68〜72付近で推移しており、再び過熱圏(70以上)へ突入している。しかし、強いトレンド局面では高止まりしやすいため、反落のサインとしては不十分である。むしろ押し目待ちの買い意欲の強さを反映している。
MACD:
週末の調整によりヒストグラムが一時縮小したが、ゼロラインの遥か上方で再びシグナルを上抜ける(ゴールデンクロス)形となった。上昇の勢い(モメンタム)は極めて強く、上値追いの形が整っている。
今週のポイント・見通し
今週は、「204円台での定着」と「未踏の205円台突入の成否」が最大の焦点となる。
【メインシナリオ】高値更新の継続と205円への到達
永続的な円売り需要に加え、スイスフランの「安全資産」かつ「高金利(他通貨比では低いが円よりは高い)」という性格が支持されている。介入の実施がない限り、204円台を足場に一段の上値を模索する動きを想定する。
想定レンジ:203.00 - 205.50
根拠: 20日・21日のリバウンドが極めて速く、203円以下の売り圧力が完全に吸収されている。中銀のタカ派寄りの姿勢もスイスフランの価値を裏付けている。
【対抗シナリオ】介入発動によるパニック売り
日本当局による実弾介入、あるいは204円台での達成感による急速な利益確定売りが先行した場合。
想定レンジ:200.00 - 204.50
根拠: 介入が発動された場合、心理的・テクニカル的な大節目である200.00円付近までの調整が視野に入る。この水準は3月末から4月初旬のレジスタンスであったため、強力なロールリバーサル機能が期待される。
総評
スイスフラン円は他のクロス円に先んじて高値を更新しており、現在の「円安・フラン高」の勢いは非常に強い。週末の調整を難なくこなしたことは、トレンドの強さを再確認させる結果となった。当局の介入さえなければ、今週中に205円という歴史的な大節目に到達する可能性が高い。
今週の主な予定 スイス 特になし
執筆者 : MINKABU PRESS
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