ドル円は157円台後半 市場は目まぐるしい値動き=NY為替
NY時間の終盤に入って、ドル円は157円台後半で推移している。後半になって市場は目まぐるしい値動きとなった。ホルムズ海峡のタンカー巡るニュースに市場は右往左往した。米海軍がホルムズ海峡を航行する石油タンカーを護衛したとのニュースが流れた。米エネルギー省のライト長官がXへ投稿。
これを受けて原油が一時76ドル台まで急落する中、為替市場はドルの戻り売りが強まり、ドル円も157.40円近辺まで下落した。しかし、数分後に反転している。その数分後にライト長官の投稿が削除された。今度は原油が急速に買い戻され、ドル円も157円台後半の元の位置に戻している。イランが米海軍のタンカー護衛を否定したほか、ホワイトハウスも、米海軍はホルムズ海峡で石油タンカーの護衛行っていないと述べた。
激しい値動きにもかかわらず、ドル円は概ね先週末終値付近で落ち着いている。158円の水準が意識され、一旦上回ったものの、その水準は維持できていない。このまま158円を再度突破できなければ、160円への期待は後退する。
ただ、エネルギー価格上昇は日本経済の短期的なインフレ圧力を強めると同時に、購買力低下、成長鈍化も誘発することから、日銀の利上げを難しくする。日銀は春闘の結果を理由付けに4月に利上げしたい意向を垣間見せていたようにも思われるが、中東情勢悪化による日本経済への影響は憂慮され、短期金融市場では、日銀による4月利上げの確率は約1カ月前の80%近くから現在では60%程度まで低下している状況。
年内の利上げ予想がさらに後退すれば、円の重荷となり、ドル円はサイクルの高値である161円超を試す展開となる可能性があるとの指摘も出ている。いずれにしろ、中東情勢が早期の落ち着き、ホルムズ海峡が通常の状態に戻るか否か次第ではある。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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