米国は世界最大規模の金属製錬所の建設を計画、ベネズエラ侵攻との関連性も?
スコッツデール・ミントによると、米政府はテネシー州に南米を供給元とする国内最大級の金属製錬所の建設を計画している。処理能力は110万トン規模で世界最大級。精錬する金属は、亜鉛、鉛、同のほか、金や銀、アンチモン、インジウム、ゲルマニウム、パラジウムなど13種類。今年から建設準備が始まり、来年着工する見通し。生産開始は2029年の予定。
米国は精錬する原料の供給元としてメキシコやペルー、チリなどを想定しているものの、ベネズエラも有望。オリノコ鉱業ベルトの金埋蔵量は南米最大級とみられている。ロシアや中国などベネズエラと経済的な関連が強い国々が権益を抑えており、米国が入り込む余地はなかったものの、ベネズエラに親米政権が発足すれば、これまでの状況が一変する可能性がある。米国によるベネズエラ侵攻は石油が目的との報道は多いが、マドゥロ政権の前のチャベス政権による石油埋蔵量の誇張もあって、米国の本当の目的は基礎金属や貴金属、レアアースであるとの指摘もある。
ただ、一帯一路政策のもとで中国の資金がベネズエラに入っており、強引な政策を続けるのであれば、米国と中国の摩擦は再び強まる見通し。一方、米国がベネズエラを植民地化し、大規模な資源を手中に収めるなら米債務残高の拡大による不透明感を後退させる可能性がある。
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。