アジア株 上海株は軟調、米中関係悪化懸念 中国主導でBRICSはトランプ離れ加速へ
アジア株 上海株は軟調、米中関係悪化懸念 中国主導でBRICSはトランプ離れ加速へ
東京時間11:25現在
香港ハンセン指数 25683.63(+66.21 +0.26%)
中国上海総合指数 3866.93(-8.60 -0.22%)
台湾加権指数 24092.63(+20.90 +0.09%)
韓国総合株価指数 3167.41(+24.48 +0.78%)
豪ASX200指数 8905.40(-22.34 -0.25%)
アジア株はまちまち。中国・新興国と米国の対立激化が懸念される。
中国などBRICSはトランプ離れを加速させる方針だ。プーチン露大統領に続いて北朝鮮の金正恩氏が中国に到着したようだ。中国はあすの軍事パレードを「他国との結束を示す場」と位置付けている。インドはロシア産原油の購入を削減する気はないようだ。ロシアから原油を購入することによって世界経済を価格高騰から守るのに役立っていると主張。ブラジルはトランプ関税政策を巡り8日にBRICS首脳電話会議開催を予定している。関税政策だけでなく多国間主義を支持する新興国首脳らに団結を呼び掛ける方針。
米規制が皮肉にも中国国内の半導体技術の成長を加速させる結果となっている。アリババは高性能AI半導体を開発したことで株価は昨年3月以来の高値をつけている。決算の利益も前年同期比78%急増した。中国版エヌビディアと言われているAI半導体設計大手カンブリコンはこのところ調整売りに押されているものの、売り一巡後は再び最高値を目指すだろう。ゴールドマンサックスは2週間でカンブリコンの目標株価を2回引き上げている。
あすの中国軍事パレードを前に当局が株価下支えを強化するとの見方が広がっている。中国政府は主要な政治イベントを前に株価を支え市場に安定したイメージを演出している。一部アナリストは中国株の上昇は「想像を超える」と予想、成長株はさらに高騰すると見ている。
香港株は小幅続伸。医療品や自動車、エネルギー関連の一角が上昇している。カジノ運営会社のギャラクシーエンターテイメントは2.2%高、サンズチャイナは1.3%高。マカオ8月カジノ売上高が前年同月比12%増の221.56億パタカと、コロナ禍2020年2月以来の高水準に達したことが材料視されている。きのう大幅上昇したアリババは0.5%安と小反落。
上海株は軟調、米中関係悪化がやや懸念されている。カンブリコンは2.6%高と反発している。
韓国株は反発、韓国中銀の利下げ再開期待が高まっている。きょう発表された韓国8月の消費者物価指数は前年比+1.7%と前回+2.1%から伸びが鈍化、前月比では-0.1%と予想外のマイナスとなった。食品エネルギー除くCPIは+1.3%と4年ぶり低水準となった。

執筆者 : MINKABU PRESS
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