【本日の見通し】ドル安円高がどこまで続くか
【本日の見通し】ドル安円高がどこまで続くか
先週末の米雇用統計が相当に厳しい結果となり、それまでの追加利下げに慎重な見方が一気に後退。雇用統計前まで据え置きが大勢となっていた9月のFOMCの見通しは95%近くが利下げを見込むなど、利下げをほぼ織り込むところまで一気に期待が強まった。年内の利下げ回数についても、雇用統計前まで1回が過半数となっていたが、直近は2回どころか3回を見込む動きが広がってきており、ドル売りの材料となっている。
こうした流れがどこまで続くか。先週末に150円台後半から147円台へ下落。週明け東京朝に147円00銭台を付けた後、いったん買い戻しも、直近146円台を付けるなど安値を更新してきた。もっとも値幅自体はある程度抑えられており、積極的な下値押しにも慎重姿勢が見られる。
直近の急激な下げに乗れず、売り遅れた参加者からの売りが上値を抑えるものの、ここからさらに売りに回るには少し慎重といったところ。
今週はそれほど大きな材料がなく、勢いが出にくい面がある。本日23時の米ISM非製造業景気指数が弱く出た場合などは売りに勢いがつく可能性も、ISM非製造業以外はそれほど大きな材料がない。来週の米消費者物価指数待ちで、それまでの下方向トライはゆっくりとしたものとなる可能性もありそう。
ユーロドルは1.15台後半推移。ドル安を受けてしっかりの展開も1.1600前後が重い。しっかりと1.16台に乗せると流れが変わる可能性も、目先は1.1600手前の売りがまだ残っている印象。
ユーロ円はドル円の売りに押されて上値が重い。ドル主導ではあるが、ドル円の下げを受けて戻りで売りが出る展開が続きそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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