アジア株 韓国株は大幅下落、増税を前に株売却急ぐ投資家 市場に混乱生じる
アジア株 韓国株は大幅下落、増税を前に株売却急ぐ投資家 市場に混乱生じる
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 24708.91(-64.42 -0.26%)
中国上海総合指数 3566.55(-6.66 -0.19%)
台湾加権指数 23384.95(-157.57 -0.67%)
韓国総合株価指数 3127.84(-117.60 -3.62%)
豪ASX200指数 8670.00(-72.84 -0.83%)
インドSENSEX30種 81199.31(+13.73 +0.02%)
アジア株軒並み下落。米株安や弱い中国PMI、米利下げ期待後退で投資家心理が悪化している。
韓国株は大幅下落、今年4月以来の大幅な下げを記録。新政権が法人税と証券取引税の減税を撤廃すると発表した。エネルギーや公益、消費者サービス、医療品、ハイテクなど幅広い銘柄が下落。証券株の下げが目立つ。NH投資証券は6.4%安、大信証券は5.9%安、シンヨン証券は5.8%安、ハンファ投資証券は5.6%安、キウム証券は5.4%安、ユジン投資証券は5.2%安、未来アセット証券は5.0%安。
韓国の李新政権は法人税を現在の24%から25%に、株式取引税を0.15%から0.20%に引き上げると発表。株式保有に対するキャピタルゲイン税の課税対象額を現在の50億ウォンから10億ウォンに引き下げる。投資家は事実上の増税に失望、増税を前に株式売却を急いでおり市場に大きな混乱が生じる恐れがある。税制改正反対にきょう午前11時時点で1万7000人以上の署名が集まっており、1カ月以内に5万人以上の署名が集まれば常任委員会で審議される。
香港株は小幅続落、序盤に2週間ぶり安値をつけたあとは下げ渋っている。下値では値ごろ感の買い戻しが見られる。上海株も続落、弱いPMIを受け投資家心理が悪化。ただ、指標が弱ければ当局が景気支援策を講じる可能性があるため、下値では政策期待の買いも見られる。
きのう発表された中国7月の製造業PMIは49.3と予想外に悪化、好不況の分かれ目である50を4カ月連続で下回った。非製造業PMIは予想以上に悪化、50.1とかろうじて50を上回ったものの、昨年11月以来の水準に落ち込んだ。また、きょう発表された中小企業を対象とした財新7月製造業PMIも49.5と予想以上に悪化、50を割り込んだ。
中国では来週、7月消費者物価指数と生産者物価指数、財新非製造業PMIのほか、貿易統計も発表される。米中関税休戦と米国以外の海外市場で需要が拡大していることから、7月も輸出は堅調な見通し。

執筆者 : MINKABU PRESS
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