米政権が鉄鋼アルミ関税「50%」発動 摩擦激化不可避も米中首脳会談を控え動きにくい
米政権が鉄鋼アルミ関税「50%」発動 摩擦激化不可避も米中首脳会談を控え動きにくい
トランプ米政権は予定どおり鉄鋼アルミニウム「50%」関税を発動した、これにより貿易摩擦はさらに激化するだろう。なお、協議継続中の英国は除外される。
50%関税発動を受けややドル売りが見られたが値動きは限定的。市場では米中首脳会談への期待が広がっているようだ。米政権は連日のように「まもなく」「すぐにも」「もうじき」米中首脳会談が実施されるとコメントしているが、詳しい日程については言及していない。中国も首脳会談については触れていない。
中国外相は米国に対し「米中関係を正しい軌道に戻すよう求める」との声明を発表した。残念なことに最近の米国は根拠のない理由で否定的な措置を導入していると非難した。ベッセント米財務長官は「世界にとって信頼できるパートナーかそうでないのか、選ぶのは彼ら(中国)だ」と述べた。米中首脳会談について聞かれたが、日程についてはノーコメント。
米中首脳会談が実現しても関係改善につながる可能性は低いという。一部では90日間の休戦終了後は互いに100%の関税に戻すとの見方もある。中国は対米強硬姿勢を貫けば勝てると確信しているため、次回の交渉ではより強硬な姿勢を示すことが予想される。

執筆者 : MINKABU PRESS
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