反落、米裁判所のトランプ関税無効判断による上げは続かず=NY原油概況
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=60.94(-0.90 -1.46%)
ニューヨーク原油の期近は反落。米国際貿易裁判所が国際緊急経済権限法(IEEPA)を根拠とした相互関税などについて無効であると判断し、トランプ米政権の関税政策による景気悪化や需要下振れ懸念が一時的に後退したものの、この法的判断に対するトランプ米政権の反撃が警戒されるなかで上げは続かなかった。米国際貿易裁判所の命令に対して、トランプ米政権は直ちに控訴している。米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長が「関税に対する米裁判所の判断は覆されるだろう」、「各国・地域との関税交渉に影響は及ばない」との認識を示したことも重し。引け後にはトランプ関税について高裁が当面の効力を認め、国際貿易裁判所の違法判断を一時的に差し止めた。
時間外取引で7月限は63.07ドルまで上昇した後に失速。通常取引開始を控えて上げ幅を消し、マイナス転換した。通常取引序盤には60.55ドルまで下落。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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