ドル円144.81円まで下落、8日以来の安値 ラガルドECB総裁発言がドル離れを加速させる恐れ
ドル円144.81円まで下落、8日以来の安値 ラガルドECB総裁発言がドル離れを加速させる恐れ
ムーディーズによる米格下げを受け、再び「米国売り」になる可能性がある。また、ラガルドECB総裁発言もドル離れを加速させるとの見方が広がっている。
ラガルドECB総裁は、不安定な時期は通常ドルが上昇するが、今回は逆の現象が起きておりユーロがドルに対し上昇している。これは欧州にとってチャンスだとコメント。米国で不確実性が高まっている中、欧州の健全な通貨と中銀の独立性を世界が評価。経済的にも政治的にも欧州は安定していると認識されているとの見解を示した。
ドルは対主要国通貨で下落、ユーロドルは一時1.12台に上昇した。リスク回避ムードが広がっており、円とスイスフラン、金が上昇している。ドル円は144.81円まで下げ、今月8日以来の安値をつけている。時間外で米株は下落、利回りは上昇に転じている(債券価格下落)ドル指数は低下。
ただ、米格下げはサプライズでも何でもない。米国不安は今に始まったことではないため、格下げ報道を受けた米国売りは一時的との声も。

執筆者 : MINKABU PRESS
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