ドル円、144円付近に買い戻し 輸入電子機器の相互関税適用除外でドル安に一服感=NY為替序盤
きょうの為替市場はNY時間にかけてドルの買い戻しが強まっており、ドル円も144円ちょうど付近まで買い戻されている。ドルの下値警戒感は依然とし強く、ドル円もロンドン時間に142円台前半に下落していたが、買い戻されている。下値では短期筋のショートカバーも観測。
トランプ政権がスマホやPCを含む一部の輸入電子機器について、相互関税の適用除外したことで、米株式市場が時間外で上昇するなど、全体的なムードを高めている。トランプ大統領は本日、具体的な説明を行う予定。
ただし、トランプ大統領は課税方針に変化はないことも改めて表明。週末に発表した除外措置については、米国の貿易を再構築するという包括的な取り組みにおける手続き上のステップに過ぎないと強調している。今後、特定の異なる関税を同セクターに適用するという従来計画の一環に過ぎないとの方針を改めて示していた。
米国離れと景気後退への懸念は根強いものの、本日は米国債も買い戻され、利回りも低下しており、為替市場もドル安が一服しているようだ。
今週は赤沢経済再生相が訪米し、ベッセント米財務長官と会談する予定で、市場はこちらの行方も注目しているようだ。赤沢再生相は「非関税障壁や農産品、為替の関心を具体的に確認したい」とインタビューで述べていた。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
14日(月)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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