ドル円、急速な戻り売りも149円台はしっかりと堅持 本日は午後にFOMC=NY為替序盤
きょうのNY為替市場、ドル円は149円台後半で推移している。一旦150円台をタッチしたものの、149円台前半まで急速に戻り売りに押されていた。
東京時間の植田日銀総裁の会見を受けてドル円は150円台に一旦タッチしたものの、短期筋による、ある種の達成感からの利益確定売りや、オプション絡みの売りも大量に出ていたようだ。しかし、下値での買いも根強く、149円台はしっかりと堅持。円ロング勢の巻き戻しも継続しているものと見られる。
植田総裁の会見だが、関税の影響など世界経済の不確実性の影響に言及はしていたものの、これまでと変わらずに追加利上げにオープンな姿勢を示唆していた印象。市場でも見方に概ね変更はなく、次回は7月か9月の追加利上げがコンセンサスで、場合によっては6月の可能性も排除できないといったところのようだ。
本日は午後にFOMCの結果が発表される。政策は据え置きが確実視されているが、今回は委員の金利見通し(ドットプロット)が公表され、注目を集めそうだ。市場では年内2回か3回の利下げの可能性を織り込んでおり、その見方を裏付けるか注目される。
米景気の先行き不安が台頭しており、それにFRBは対処すると市場は期待しているようだが、現状の高インフレの粘着性から、それは希望的観測に過ぎないとの声も出ている。「年内に2回か3回の利下げ」という市場の期待にFRBが応えられないリスクを留意すべきだという。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は150円に観測されている。
18日(火)
150.00(14.7億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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