アジア株 香港大幅高、このあとの中国金融トップ共同会見に期待 豪州はトランプのせいで年初来安値
アジア株 香港大幅高、このあとの中国金融トップ共同会見に期待 豪州はトランプのせいで年初来安値
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 24246.86(+652.65 +2.77%)
中国上海総合指数 3377.22(+35.25 +1.05%)
台湾加権指数 22834.89(-37.01 -0.16%)
韓国総合株価指数 2576.28(+18.15 +0.71%)
豪ASX200指数 8105.70(-35.41 -0.44%)
インドSENSEX30種 73707.50(-22.73 -0.03%)
アジア株はまちまち。
豪州株は続落、昨年末以来の安値をつけている。トランプのせいで豪州の信頼感が落ち込んでおり経済見通しが悪化している。トランプ貿易摩擦により原油価格が下落していることも懸念されているほか、豪中銀総裁・副総裁がさらなる利下げに慎重姿勢を強調、追加利下げを期待する市場を牽制していることも重石。サントスやアンポル、ウッドサイド・エナジー、ビバ・エナジーなどエネルギー関連が総じて下落している。
香港株は大幅続伸し約3年ぶり高値。快手科技やアリババ、テンセントホールディングス、レノボ、美団、SMIC、バイドゥ、JDドットコムなどハイテク関連が大幅高。医療品や金融、素材、自動車、不動産、消費者サービス関連も総じて上昇している。
上海株は3営業日続伸、約2週間ぶり高値。米中貿易摩擦激化が引き続き懸念されており、資金が中国本土から香港市場に移っているため上昇の勢いはそれほど強くない。
アジア市場では中国の大規模支援策への期待が高まっている。米中貿易摩擦激化でも中国政府は3年連続で経済成長目標を強気の「約5%」に設定。容易ではなく大変な努力を要するが目標達成は可能性だと当局者はコメントしている。全人代は11日まで。目先、このあとの金融トップの会見に注目が集まっている。本日、日本時間16時から中国人民銀行、中国証券監督管理委員会、中国国家発展改革委員会のトップ、財務相と商務相が共同記者会見を開く予定となっており、金融市場安定化に向けた支援策発表が期待される。物足りない場合、あすの中国香港株は急落して始まる恐れ。

執筆者 : MINKABU PRESS
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