【本日の見通し】トランプ米大統領の動向にらむ展開続く
【本日の見通し】トランプ米大統領の動向にらむ展開続く
昨日の市場、ドル円は148円10銭まで一時ドル売り円買いとなった。昨日発動したメキシコとカナダへの25%関税、中国に対する10%の追加関税への警戒感がリスク回避の円買いに向かった。その後安値から買い戻しが入ると、メキシコとカナダへの関税率引き下げについて5日にも発表と報じられたことで、ドルの買い戻しが加速し、安値から1円半以上の戻しとなっている。
今日もトランプ大統領の動向をにらみつつの展開が見込まれる。本日はトランプ大統領の施政方針演説が予定されており、今週の中でもっともトランプ大統領への注目度が高い。関税率引き下げと合わせ、かなり神経質な動きが見込まれる。
昨日の円高に対する調整が進んだことで、この後ある程度不安定な振幅はあれど、大きなドル高になるかどうか。日米金利差の縮小期待という中期的なドル売り円買い材料もあり、150円台ではドル売りが出てくる可能性がありそう。
148円台から150円台にかけての広いレンジの中で不安定な動きを見込んでいる。
ユーロドルは1.06台まで上昇。1.05台での買いに慎重な姿勢が続いていたことで上昇局面で買いポジションがたまらず、週末の欧州によるウクライナ支援強化に伴う投資拡大などがユーロ買いを誘ったことで、レンジが切り上がった印象。軍需産業などへの大幅投資期待などが支え。
ユーロ円は円高の流れから155円60銭を付けた後、円高一服とユーロ高の両面から買われ159円20銭台までと3円半以上の大きな上昇を見せている。リスク警戒後退の動きなども含め、しっかり感が出ているが、大きく上昇した後だけに、ここからの買いには少し慎重姿勢が見られる可能性。
この後第4四半期GDPが発表される豪ドルは、対ドルで0.6200割れから0.6270台まで上昇を見せた。GDPもかなりの改善が見込まれており、予想前後もしくはそれよりも強く出ると豪ドルはしっかりとなりそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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